1990年グランプリ(1990 Belgian Grand Prix)は、1990年F1世界選手権の第11戦として、1990年8月26日にスパ・フランコルシャンで決勝レースが開催された。

予選

モンテベルディ・オニクスの撤退により予選本戦の出走台数が2台減ったため、ドイツGPから予備予選組にまわっていたリジェの2台が再び予選本戦組へ昇格した。予備予選は7台で4枠を争うことになり、コローニが今期初めて予選本戦に通過したが、決勝進出はならなかった。

予備予選結果

予選結果

決勝

心配された「スパ・ウェザー」は最後まで崩れなかったものの、2度の赤旗レース中断により、3回のスタートが切られるという荒れた展開になった。最初のスタートは1コーナー「ラ・ソース」手前でピケに追突されたマンセルがガードレールに当たってコースをふさぎ、後方でロータスの2台がぶつかるなど多重事故が発生。巻き込まれた8台のうち鈴木には予備のマシンがなく、フジテレビの放送ブースにゲスト解説者として招かれた。2回目は2周目の「ラディオン」でバリッラがスピンしてバリアに激突。ケメルストレートの終わりでデ・チェザリスとマルティニがクラッシュし、再び赤旗が振られた。

ポールポジションのセナはスタートを3回とも成功させ、チームメイトのベルガーを従えてレースをリードした。ベルガーはタイヤを使い過ぎてペースが落ち、14周目のシケインでプロストに抜かれ、18周目にタイヤ交換のためピットインした。ハンガリーGPを制して母国GPを迎えたブーツェンが3位に上がるが、ギアボックストラブルのためリタイアした。

2位プロストがセナとの差を3秒に縮めたところで、23周目に両者が同時ピットイン。タイヤ交換後、セナはナニーニの鼻先をかすめるようにコースに復帰し、先頭をキープ。プロストはタイヤ無交換作戦のナニーニを抜くまでに4周かかり、この間にセナが8秒まで差を広げて勝負を決した。その後は互いにファステストラップを出し合うが、セナが10秒差以上にライバルを突き放した。

終盤の見どころはナニーニとベルガーの3位争い。タイヤ状況はベルガーに分があるが、ナニーニもサイド・バイ・サイドの争いを譲らず粘ってみせたが、残り3周というところで力尽きた。

セナは得意のベルギーGPで3年連続優勝。今期5勝目で、ポイントランキングではプロストとの差を13点まで広げた。6位のグージェルミンは1989年ブラジルGP以来1年ぶりの入賞となった。

決勝結果

レース後の選手権順位

  • 注記:ランキング上位5位まで記載。

脚注


1990【F1分析】セナ・ベルガードライビング比較[Ai音声] YouTube

1991 Ein BelgienGrandPrix für die Ewigkeit

1998年F1ベルギーGP 無料配信:多重事故&ヒルによるジョーダン初勝利 Damon hill, Indy car racing, Racing

F1 1998年 ベルギーGP 1/5 ニコニコ動画

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