エミィ賞グランプリ(えみぃしょうぐらんぷり、Emi Awards)は、才能を惜しまれつつ世を去ったコメディ女優の牧野エミの業績を記念し、優秀なコメディエンヌ(1名)を選び表彰して讃える賞である。毎年、エミィ賞に応募したコメディ女優を対象に選考され、優勝者には金のエミィ像と副賞が授与される。

概要

原則的にコメディ女優を対象とした賞であり、選考対象は牧野エミに比肩するような「スタイリッシュで面白い女優」とされている。

受賞者には、エミィ像と呼ばれる牧野エミを模した彫像と副賞を贈られる。また、個人に贈られるエミィ賞とは別に作品賞もあり、作品賞の受賞者には銀のエミィ像のみが授与される。(作品賞は2018年以降なし) 会場では、審査員の審査とともに観客による投票が行われ、授賞式が行われる。

なお、大会の実行委員長は、牧野エミと劇団「売名行為」や劇団MOTHERを結成し、演劇活動を共にした升毅が務めている。

沿革

エミィ賞グランプリは、もともと2016年(平成28年)に行われた牧野エミの追悼イベント「エミちゃん祭り」から1コーナーとして始まった(優勝者は演劇ユニット:スイス銀行)。

厳密に言えば、エミィ賞の第1回は「エミちゃん祭り」の賞レース部分が独立したものである。翌2017年以降のエミィ賞グランプリは、区別のためタイトルのあとに年号が付されている。また2020年(令和2年)11月現在、「エミちゃん祭り」は、エミィ賞グランプリ授賞式の前日に行われており、エミィ賞授賞式の前夜祭的な性格を帯びたトークイベントとして催されている。両方のイベントをまとめて「エミフェス」と呼ぶこともある。

2022年は休止(延期)されたが、2023年は開催されている。

選考

一次選考は審査員による投票、本選は、審査員とともに観客による投票が行われ、所定の賞を授与される。

応募資格

原則として20歳から、牧野エミが死去した年齢である53歳までの女優を対象としている。

『コメディ力』『演技力』があるだけでなく『品性』がある事が大きく問われる。

本選審査委員

本選での審査をする審査委員には、エミィ賞実行委員以外にも多彩なゲストが参加している。

歴代授賞式司会者

種類

賞は女優個人に授与されるエミィ賞と、個人もしくは団体に与えられる作品賞とに分かれている。(2018年より女優個人のみとなる)

正賞 ゴールドのエミィ像

副賞

歴代受賞者

本選の出場者

  • 第1回(2017年) - たくませいこ、田川徳子、ユニット美人、堀川絵美、それはそれシスターズ、DelicateZone
  • 第2回(2018年) - 杉野叶依、ミセスマキエ、川久保晴、西原希蓉美、あがぺる、紙本明子
  • 第3回(2019年) - 川久保晴、和泉、関森絵美、西原希蓉美、アサヌマ理紗、もえりーぬ
  • 第4回(2020年) - ほっぺふき子、もりとみ舞、島田珠代、西原希蓉美、もえりーぬ、アサヌマ理紗
  • 第5回(2021年) - 生井みづき、小林ゆう、西原希蓉美、嘉納みなこ、ぷりん亭芽りん、もえりーぬ
  • 第6回(2023年) - 福田恵、七味まゆ味、延命聡子、近藤夏子、澤井里依、三原悠里
  • 第7回(2024年) - 西山ともか、廣田彩、吉田真知子、三原悠里、延命聡子、明穂

脚注

外部リンク

  • エミィ賞グランプリ
  • エミィ賞グランプリ (@emi_award_gp) - X(旧Twitter)

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