花輪スキー場(はなわスキーじょう)は、秋田県鹿角市花輪で1954年(昭和29年)に開業したスキー場である。
概要
花輪スキー場は、アルペン・ジャンプ・クロスカントリーの本格的なスキー競技を一度に開催可能な全国でも数少ないスキー場であり、数多くの大会が開催されている。
1997年(平成9年)2月開催の第52回国民体育大会冬季大会スキー競技会(あきた鹿角国体)の会場として総合的な施設整備を行なうことになり、1995年(平成7年)にスキー場の拠点となる鹿角トレーニングセンターが完成し、トレーニング施設・宿泊施設・レストラン等の機能が充実した。
1998年(平成10年)には、陸上競技場やテニスコートを備えた鹿角市総合運動公園が完成し、鹿角市のスポーツエリアの中核となっている。なお、このスポーツエリアは alpas(Alpine Skiing-Park-Sports、アルパス)という愛称で市民に親しまれている。
2005年(平成17年)4月より指定管理者として、東京美装興業株式会社が運営を行なっている。
東京2020オリンピックの聖火リレーで、総合運動施設アルパスがセレブレーション会場となり、聖火ランナーは公募により1万人程度が選ばれた。聖火リレーについて、組織委員会はスポンサー企業4社と各都道府県実行委員会が行なったランナー公募に延べ53万5717件の応募があったと発表している。
コース
- ゲレンデは、初心者から上級者まで3コースが設置されている。また、スノーボード滑走も可能である。
- ジャイアントコース(上級)
- パノラマパラダイスコース(上級中級)
- ファミリーコース(初級)
- クロスカントリーは、森林地帯に囲まれ起伏に富んだ特徴のある総延長10kmのSAJ公認コース。スタート地点から2kmの区間は夜間照明付きでナイター練習も可能。
シャンツェ(ジャンプ台)
ジャンプ台は、ナイター設備管理完備のノーマルヒル(HS=86:以前はHS=84でミディアムヒルに格下げされたが2012年の改修でノーマルヒルに復帰した)、ミディアムヒル(HS=56)とスモールヒル(K=30、K=15m)の夏季間利用できるオールシーズン型である。国内では夏季から冬季へのシーズン切替作業を11月初旬に行なうが、花輪シャンツェはそれよりも遅く11月下旬に行なうため、日本ではこの時期(11月初旬から中旬)に飛べる唯一のジャンプ台となる。また、国際スキー連盟に承認された数少ない国内の台となっている。
北京オリンピックジャンプ男子ノーマルヒル金メダリストの小林陵侑選手は、小中高とこのジャンプ台で練習を行なっていた。
開催された大会
- 全国中学校スキー大会
- 全国高等学校スキー大会
- 全国高等学校選抜スキー大会
- 全日本学生スキー選手権
- 全日本スキー選手権大会
- 国民体育大会冬季大会スキー競技会(あきた鹿角国体)
- JOCジュニアオリンピックカップ全国スキージュニア競技会
- 全国高等学校選抜スキー大会
- 全国ジュニアサマーノルディックスキー
- 鹿角サマージャンプ・コンバインド大会
アクセス
- 鉄道・バス
- JR鹿角花輪駅から路線バス「東山環状線」で約15分
- 車
- 鹿角八幡平インターチェンジから約10分
事故
2014年2月28日、スキー教室に参加していた鹿角市立十和田中学校の1年生がパノラマコースの斜度約30度のカーブ外側の立木に衝突して死亡した。これまで大きな事故はなく、コース逸脱を防ぐネットや立ち木のクッションなどはなかった。
脚注
関連項目
- 日本のスキー場一覧
- 日本のクロスカントリースキー場一覧
外部リンク
- スポーツアミューズメント alpas(アルパス)
- 花輪スキー場
- 東京美装興業株式会社
- 鹿角の空から


