ジェイコブ・トッド・オドリッジ(Jacob Todd Odorizzi, 1990年3月27日 - )は、アメリカ合衆国イリノイ州クリントン郡ブリーズ出身のプロ野球選手(投手)。右投右打。MLBのタンパベイ・レイズ傘下所属。愛称はオド。
メディアによっては「オドリジー」と表記されることもある。
経歴
プロ入り前
高校3年時に14勝0敗、防御率0.10、89.2イニングで146奪三振・6四球という驚異的な成績を残す。2008年のMLBドラフト1巡目追補(全体32位)でミルウォーキー・ブルワーズから指名され、プロ入り。
ロイヤルズ時代
2010年12月17日にザック・グレインキー、ユニエスキー・ベタンコートとの2対4のトレードで、アルシデス・エスコバー、ロレンゾ・ケイン、ジェレミー・ジェフレスと共にカンザスシティ・ロイヤルズへ移籍した。
2012年はAA級ノースウエストアーカンソー・ナチュラルズとAAA級オマハ・ストームチェイサーズで15勝5敗・防御率3.03を記録し、9月16日にメジャー昇格。9月23日のクリーブランド・インディアンス戦でメジャーデビューを果たした。
レイズ時代
2012年12月9日にジェームズ・シールズ、ウェイド・デービス、後日発表選手のエリオット・ジョンソンとのトレードで、ウィル・マイヤーズ、マイク・モンゴメリー、パトリック・レナードと共にタンパベイ・レイズへ移籍した。
2013年は先発登板4試合を含む7試合に投げ、防御率3.94をマークしたがメジャー初勝利はまたもやお預けとなった。
2014年は年間通じて先発ローテーションに固定され、大ブレイクを果たす。31試合全てに先発登板し、11勝13敗、防御率4.13、174奪三振を記録した。特に奪三振は投球イニングを上回っており、シーズンでは二桁奪三振の先発登板が2度あった。
2015年は前年に引き続き先発ローテーションに入り、28試合に先発登板した。同年は9勝に終わり、惜しくも2年連続二桁勝利はならなかったが、防御率3.35、WHIP1.15という成績は前年から改善され、投球内容自体は上向きとなった。
2016年は、自己最多の33試合に先発登板。防御率3.69・2年ぶりの二桁勝利となる10勝6敗を記録。投球イニング187.1も自己記録更新だったが、被本塁打29も自己記録(ワースト)だった。
2017年開幕前の3月5日に辞退したソニー・グレイの代替選手として指名投手枠での第4回WBCのアメリカ合衆国代表に選出された。同年は28試合先発で2年連続となる10勝を挙げたが、防御率は4.14と低下した。
ツインズ時代
2018年2月17日にジャーメイン・パラシオスとのトレードで、ミネソタ・ツインズへ移籍した。
2019年は自己最高の15勝を挙げ、キャリア初のポストシーズン先発登板も果たした(5回2失点)。当シーズンでMLS(MLB在籍年数)6年に達し、10月31日にFAとなったが、球団からのクオリファイング・オファーを受諾し、11月14日に規定額(1780万ドル)で1年契約延長した。
2020年オフの10月28日にFAとなった。
アストロズ時代
2021年3月8日にヒューストン・アストロズと2年総額1100万ドルの契約を結んだ。2023年はプレイヤーオプションとなり、バイアウトの際は325万ドルが支払われる。
ブレーブス時代
2022年8月2日にウィル・スミスとのトレードで、アトランタ・ブレーブスへ移籍した。
レンジャーズ時代
2022年11月9日にコルビー・アラードとのトレードで、金銭と共にテキサス・レンジャーズへ移籍した。
2023年オフの11月3日にFAとなった。 結局、この年はプロ入り以来初めてとなるメジャーでの登板なしに終わった。
レイズ傘下時代
2024年3月15日にレイズとマイナー契約を結び、スプリングトレーニングに招待選手として参加することになった。メジャーに昇格した場合の年俸は150万ドルで、オプションとして最大50万ドルの出来高が含まれる。また、これにより7年ぶりに古巣に復帰することになった。
投球スタイル
90~94mphのフォーシームに加えて、ツーシーム、スライダー、カーブ、チェンジアップを持ち球にしている。変化球ではカーブが最も良質で、スライダーは発展途上である。極端なフライボールピッチャーであり、被弾の多さが懸念される。かつてのトレード相手であるザック・グレインキーに体格がよく似ているが、それほどの力はなく、将来は先発3番手クラスと見られている。
詳細情報
年度別投手成績
- 2023年度シーズン終了時
年度別守備成績
- 2023年度シーズン終了時
- 各年度の太字はリーグ最高
記録
- MiLB
- オールスター・フューチャーズゲーム選出:1回(2012年)
- MLB
- MLBオールスターゲーム選出:1回(2019年)
背番号
- 49(2012年)
- 23(2013年 - 2017年)
- 12(2018年 - 2020年、2022年途中 - 2023年)
- 17(2021年 - 2022年途中)
脚注
関連項目
- メジャーリーグベースボールの選手一覧 O
外部リンク
- 選手の通算成績と情報 MLB、ESPN、Baseball-Reference、Fangraphs、The Baseball Cube、Baseball-Reference (Register)
- Jake Odorizzi stats MiLB.com (英語)
- Jake Odorizzi (@JakeOdorizzi) - X(旧Twitter)




