天神山古墳(てんじんやまこふん、天神塚古墳)は、山梨県甲府市下向山町にある古墳。形状は前方後円墳。甲府市指定史跡に指定されている。

山梨県では第2位の規模の古墳で、古墳時代前期頃の築造と推定される。

概要

山梨県中部、米倉山東方の丘陵上に築造された大型前方後円墳である。一帯では本古墳のほか甲斐銚子塚古墳・大丸山古墳・小平沢古墳といった有力古墳の築造が知られる。近年に発掘調査が実施されている。

墳形は前方後円形で、墳丘主軸を南北方向として前方部を北方向に向ける。墳丘長は132メートルを測り、山梨県では甲斐銚子塚古墳(甲府市下曽根町、169メートル)に次ぐ第2位の規模になる。墳丘外表では葺石が認められるが、埴輪は認められておらず、初期須恵器を模倣した土師器𤭯が出土されている。墳丘周囲には周溝の存在が推定される。埋葬施設は明らかでない。築造時期は古墳時代前期頃と推定される。

古墳域は2009年(平成21年)に甲府市指定史跡に指定されている。

遺跡歴

  • 1951-1953年(昭和26-28年)頃、耕作中に土師器𤭯の出土。
  • 2009年(平成21年)3月25日、甲府市指定史跡に指定。
  • 発掘調査(甲府市教育委員会、2015年に報告書刊行)。

墳丘

墳丘の規模は次の通り。

  • 墳丘長:132メートル
  • 後円部
    • 直径:67メートル
    • 高さ:12メートル
  • 前方部
    • 幅:29メートル
    • 高さ:7メートル

文化財

甲府市指定文化財

  • 史跡
    • 天神山古墳 - 2009年(平成21年)3月25日指定。

脚注

注釈

出典

参考文献

(記事執筆に使用した文献)

  • 宮沢公雄「天神山古墳」『日本古墳大辞典』東京堂出版、1989年。ISBN 4490102607。 

関連文献

(記事執筆に使用していない関連文献)

  • 『天神山古墳 -第一次・第二次発掘調査報告書-(甲府市文化財調査報告 78)』甲府市教育委員会、2015年。 

関連項目

  • 甲斐銚子塚古墳

天神山古墳|宇土市公式ウェブサイト

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